月桃の花歌舞団エイサー隊

エイサーの祖と言える僧侶袋中上人が京都で檀王法林寺を建立し、京都と沖縄の架け橋となった事がFacebook内の非公開のグループで話題となった。
袋中上人が京都出身という誤解や年代の質問など飛び交っていたので知ってる事を連ねてみた。
京都と沖縄をつなぐ3つのキーワードについて補足も加えこのブログにも連ねていきたい。

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袋中上人【補足:読み方たいちゅうしょうにん】が檀王法林寺を建立したのは沖縄から帰ってからなので1606年以降ですょ。
それと、袋中上人の出身は陸奥の国磐城、今の福島県いわき市です。全国行脚して特に関西の京都市、京田辺、枚方らへんに行ってて、
日本のお経で勉強やりきってしまったから中国に行きたいと思って1603年、50代のとき3回目ぐらいでやっと琉球に着く事が出来ました。
日本は鎖国してるので琉球経由なら行けると思って行ったけど3年間居てて、結局中国に行けない事がわかると、尚寧王と仲良くなり、ジュールー(浄土宗)も広めたし、という感じで内地に帰りました。
そのあと三条で檀王法林寺を建立して一生京都に居たそうです。
で、袋中上人のふるさとの福島県いわき市にはエイサーに似たじゃんがら念仏踊りがあります。
あと、京都といえばチョンダラーや、沖縄古典音楽の“瀧落菅撹”(たつぃをぅとぅしすぃががち)、タチウトゥシは京都にゆかりのある八橋検校(やつはしけんぎょう)が作曲しました。
チョンダラーはチョーギナーやサナジャーなど20ぐらいの呼び方がありますが、
【補足:他にチョンダラーと同じ意味を含む(別の意味のあるものもある)言葉は、チョーギン、アカサナジャー、ダイサナジャー、サナジー、メーアッチャー、メーモーイ、マーチャー、マーサー、バザンガー、バジャンガー、ナカワチ、サンラー、サンラーグヮ、サンダー、サンダーグヮ、サキカタミヤー、ハントゥ、ハントゥカタミヤー、ザンメイ、コッケイ、メーザライ、スルガー、マルムン】
京太郎と書くチョンダラーが一番メジャーな言い方です。京都の太郎で、那覇に住むチョンダラーが普段人形を作っていたことから、京都の指人形や人形浄瑠璃、またチョーギナー(狂言ぁ)から狂言と関係あると言われています。
京都の殿様に島流しにされ琉球に着いたチョンダラー親子の昔話も残ってます。
【補足:美人の妻が殿様の妾にされ、踊りの名手親子として殿内に入り踊りは殿様に気に入られたが妻を返して欲しい旨を伝えると琉球に島流しにされ、殿様の妾となった美人妻も後に琉球に行き家族仲良く琉球に住んだという話】
また袋中上人の船に乗っていたという話もあり、
福島、千葉、京都、福岡、鹿児島など全国各地にチョンダラーと同じような人がいて薩摩藩島津家のスパイではないかという説があります。(彫刻家の金城実談)
正月の門踊りを仕事にしてて、死者の霊を弔う坊さんのような事もしました。死体処理をしたり差別もある一方、結婚に関する特権などもあったそうです。
八橋検校もまた、京都にゆかりがありながら磐城の国、今のいわき市出身が最有力説です。
京都銘菓八ツ橋の生八ツ橋は琴を形取っていると言われてますが、当時最高の音楽家で琴の名手、八橋検校をリスペクトしての事だと言います。
このお正月も聞いたかもしれませんが正月に流す音楽で有名な“六段の調”も八橋の作曲で、タチウトゥシは日本では“一段”と言うそうです。
検校は盲人の最高位の称号です。なので八橋は盲目だった事がわかりますね。
「風が吹いたら桶屋が儲かる」は盲人が三味線するのが当たり前だからでしょうか。
話はじゃんがらに戻りますが、宮城県あたりのさんさ踊りという女性の踊りがじゃんがら念仏踊りと似ています。
じゃんがら念仏踊りとコラボした事はありましたが、昨年女性だけのじゃんがら会ともコラボした時に思いました。
京都にゆかりのある「沖縄」は袋中上人、チョンダラー、八橋検校というお話しでした。