せっかく「うんちく」というカテゴリがあるので…
という感じで書き出した長文があった。
このブログに1ヶ月前に載せてるはずだったが、スマホの何かのミスで文章が一瞬のうちに消えてしまった。
今日は気を取り直して書きます。。。
沖縄県と福島県は琉球国時代から色々な形で繋がりがある。
福島県出身とされる、袋中上人、八橋検校、円谷英二の3人の話。
(写真はかぶろぐより)
袋中上人
先述したように袋中上人は、1603年、中国に五十何歳かで留学しに行こうと琉球国へ到着。
3年間滞在したが結局中国へ渡れないと知り日本へ帰るが、
その間尚寧王と仲良しになりジュールー(仏教・浄土宗)を広めていった。
帰国後袋中は京都の三条駅北側に檀王法林寺というお寺を建立し、
ぃゃ、駅の方が後から出来たのだが、そこで最期を遂げる。
福島県いわき市のじゃんがら念仏踊りも袋中の浄土宗が元であり、
東北のさんさ踊りにもエイサーにも似ている。
一緒に船に乗り込んでいた人物については別の機会に紹介したい。
(写真はかぶろぐより)
八橋検校
「八橋」(やつはし)と聞いて連想するのは京都のお菓子。
彼もまた磐城の国出身で京都にも縁がある。
堅い八つ橋もあるが生八つ橋の形は琴をあしらっているという。
「検校」は全盲の人の地位のようなもので最高の称号。
最高の音楽家であり、袋中の年代より数十年、だいたい一世代弱ほど後である。
彼が作曲した「一段」は現在沖縄古典音楽の代表曲になっており、
古典の三線奏者は「仲風節」と同じぐらい憧れの曲、そう、あの「瀧落菅撹」が「一段」である。
普通の読み方は「たちうつしすががち」だが「たつぃをぅとぅしすぃががち」が多分近い発音。
因にお正月でどこでもよくかかってる曲も八橋作曲でその名も「六段」という。
(写真はかぶろぐより)
円谷英二
言わずもがなウルトラマンの円谷プロ。
こどもの頃は「えんたにプロ」とか言っていた。さて彼も福島出身。
ウルトラマンに関しては沖縄出身の金城哲夫のほうが(私にとって)有名な話。
なので話は金城哲夫に変わる。
ウルトラQから始まり、ウルトラセブンでは「アメリカ世(復帰前)の沖縄」の色を強く出しすぎて、
痛快アクションだったものが暗く重い内容になり視聴率低迷で終了したと聞く。
彼の作った怪獣キャラクタの内、沖縄にまつわるネーミングがいくつかある。
キングジョー
「金城」からきている。一説には哲夫の父のあだ名だったという説も。
チャンドラー
エイサーにおける道化役「チョンダラー」(京太郎)から。
チョンダラーのように念仏踊りを踊ったと友人モロミザトから聞いた。
因に「強くなければ生きていけない。優しくなければ生きていく資格がない」という言葉はレイモンドチャンドラー。
ジラース
漢字では「次郎主」など。王府の役職とか地位のようなもの。
マグラー
漢字で「真五郎」。
チブル星人
頭がドデカい宇宙怪獣で「チブル」とは頭の意。
ザンパ星人
残波岬や泡盛の残波がある。
哲夫氏も酒飲みだったので残波飲んだらザンパ星人になっていたのだろうか。
ヤナカーギー
これは今世代のウルトラマン「ティガ」。スタッフがウルトラマンのルーツ金城哲夫をリスペクトしたに違いないだろう。
あ、意味は「ブサイク」。「ヤナ」は「悪い」、「カーギー」は「容姿」、影。
あと、沖縄との関連を勘ぐらせるようなネーミングは
ウー、ザンボラー、マヤ、オニデビル、カーリー星人、ウリーなどがある。
現在歌舞団では沖縄・福島を繋ぐミュージカルを全国行脚中。
政府による2つの県の棄民政策と若者の労働環境がテーマ。
このように沖縄と福島を繋ぐ要素は沢山有り、
月桃の花歌舞団が「福島県において沖縄のエイサー」を踊り、
且つ「じゃんがら念仏踊りとコラボ」し、
且つ「福島においてエイサーで瀧落を踊った」ことは大きな意味があると思う。